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ゼミ作業に身が入らない・・・。ので休憩がてらなんか書こう。
このブログは当初いくつかの動機のもとに設置した。
①自分がそのときそのとき考えたこと思ったことを忘れないように記録すること。
②昨年度はコンペばっかりやっていたので今年度は研究室の勉強にもうちょっと身を入れようと思い、
その一方で建築について考えることの楽しさを忘れまいとしたこと。
③社会に出る前に4年半でなんとなく積み上げたしょぼい建築観を再整理したかったこと。
よって、このブログは自分が学生生活を終える次の3月をもって閉鎖することに決めている。
最近はレスも減って来たことだし、原点に立ち返ってみようと思う。
つまり至極自閉的に、自分の作品を振り返ってみることをしよう。
就活のポートフォリオと違うのでどうしようもなくだめな作品も含め反省と考察を加える。
(ゼミを言い訳にして本読みをさぼってるのもあるのだけど。)
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■ Portfolio-01-モアイハウス
高校の美術の授業の課題「自分の住みたい家」で考えた家のひとつめ。
外観はモアイ像そのものである。
口が入り口になっており、目と鼻の穴が開口部になっていて夜になるとギラリと光る。
3層の塔状構成で、巨岩(というかモアイ像)をくりぬくようにして居室をつくっていく。
それ以外には特に何もない。
先生にはまじめにやれと一蹴されたが、もし自分が先生だったらどう言うだろうか。
実際似たような例として山下和正の顔の家があるわけだし。
ゲーリーのダンシングフィッシュだって同じようなものじゃないだろうか。
彼ら著名な建築家はある目的や意味、アイロニーかもしれないけど、を持ってやっている。
ある高校生が「自分が住みたい」という目的のもとに作ったならそれはそれでいいんじゃないだろうか。
結局はレベルが違うだけで大まかには同じことなんじゃないか。
まあ自己弁護するわけではないしふざけてやったのも事実ではあるが。
くだらないなりに分析すると、これは
建築の全体を構成する時に細かな部分の積み上げではなくて全体の枠を用意し、
それをくり抜きながら建築化していくというやり方だ。
全体の枠に付与される意味が派手に強調される手法だと思う。
結構前にSOMのもと社長が書いた本を読んだが、その中で建築構成の分類が載っており、
「骨格的(カラトラヴァ)」「彫塑的(後期コルビュジェ)」「面的(ミース)」というものだった。
彫塑的な構成には安定感があり地面からにょきにょきと生えて来たような印象を与えることもできる。
それからモアイハウスは建築だろうか?彫刻だろうか?
建築の意味(住みたい家)と見た目(モアイ像)は完全に乖離している。
なんか面倒くさくなって来たのでこのへんにしてゼミの作業に戻ろうと思う。
でももし今宇宙空間に浮遊する自分の好きな家を造れと言われたらモアイハウスも選択肢に入るかもしれない。
意味をはぎ取られ陵辱された馬鹿な建築は宇宙空間にでも浮いてればいいと思う。
顔の家だって京都より宇宙の方が似合うだろうに。
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この本を与えられて東京をさまよう建築初学者ほど哀れな物は無い。
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2ちゃんねるでおすすめって言われてたなそういえば・・・