曇り空

(ckのブログに載せたコメントの転載。)


なんでか自分の周りでは空について独特の見方をする人が多いので自分の空観を書いてみる。


高校の時に初めて飛行機で空を飛んだ。
普段空を眺めてるとどうも面として認識しがちだったけど、
飛んだ時に始めて空が空気と雲のボリュームからなる空間だと思った。
しかもそれは地上では絶対に体験できない空間。
何が違うかと言うと水平方向にエンドが無い。


そのときに感じたのが空気が無限に続くかたまりだってこと。
なんかわからないけど空気が質量を持って感じられる。


地上に降りてもそれは変わらなかった。
それまで空は「軽やかで気持ちのいい物」って思ってたけど
どんな快晴の日でも気分が沈んでいれば空が重くのしかかってくるような気持ちになるようになった。


それくらいからかもしれない、曇り空が好きになったのは。
無限に続く空がもたらす重みから雲が守ってくれている気がする。
屋根の下が落ち着くのと同じかも。


ちょっとした体験で世界観ががらりと変わるのを実感した。
俺の場合初めて空を飛ぶという体験が遅かったのもあるかもしれないけど。


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