50cc奥の細道③寒河江〜新庄

■29日の続き


・山寺を発った足で最上川なんとか公園の内藤先生の作品を見学に行く。
・途中道に迷って地元のライダーの人に現地まで案内してもらう。「僕も北海道行った時地元の人に助けてもらったんですよ!」と。善意の連鎖とは素敵だなあ。いいことしなきゃ。

・で、作品の方です。意外と小さい。三日月状のプランが正面の池に向かった物であることを実は初めて知りました。



・彫刻的なガラスの箱みたいのをイメージしてたんだけど、軒が出ててなんだか和風だった。屋根ありきの発想だったんだろうか。そう思うとまた違った見え方がして来るし、牧野富太郎のやつとも雰囲気が通じて来る。やはりそこは内藤廣。屋根フェチの男。


この美しいラインはさすが。


・緑の中に空いた池→それに寄り添うように緑の中に浮いた屋根→屋根の正体はグラスハウス、っていう順序だろうかと勝手に推測。いや新建築読めばすぐ真相はわかるんだけど。

・まあふつうにいい建築だと思った。あとは使いようなんだけど。。。やっぱ全面ガラス張りのそこまで大きくない空間ってそこまで居心地がよくない気がした。暑くないんだけど暑い気がするし。湿気ってるし。音響くし。


・夜はユースホステルに宿泊。けっこうおっさんが多い。。相部屋のおっさんのいびきのため眠れず、万全とは言い難い状態で次へ向かう。


■30日


・かねてから期待してた銀山温泉へ。

大正ロマン溢れる街並はすげーの一言。街並っていってもそんな大きいわけじゃない。温泉街は奥行き200m程度。だと思う。あとは山。

このように今風の設え(?)もある。いいバランス感覚で破綻無くできてると思った。
・白いのは隈さんの作品らしい。白いです。


・銀鉱洞。一人で洞窟に入るのはやはり恐い。コウモリが頭をかすめて飛んでいくのでちびりそうになった。

やはり地下というのも使いようだ。恐怖もそれだけではなくて隠し味にするからいいのであって・・・。


・隈さんのしろがね湯に入浴。外身は鳥かご、中身は刑務所の入浴所って感じ。これが負ける建築…。まあ悪くはないんだけど。素材感もこれはこれで。汚さが周りと合ってる。


土門拳記念館を見に酒田市へ。道すがら「もつラーメン」なる新興名物を食べに新庄に立ち寄る。
・でかい看板に「愛をとりもつラーメン」との駄洒落があり不安になるが、ラーメンはまあまあうまかった。もつなべみたいにぎとぎとなのを想像してたら意外とあっさりしててもつからコクを抽出できてる感じで。秋田のきりたんぽ鍋にもレバーが入ってたけど、こういう使い方があるんだなあと感心した。

・続く